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Romance夢紀行

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Divine Misdemeanors/ローレル・K・ハミルトン あらすじ


Divine MisdemeanorsA Novel【電子書籍】[ Laurell K. Hamilton ]
※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 
辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 。

デミフェイ6名が何者かに人間界で惨殺されました。妖精にかかわる事件を担当できるグレイ探偵社に警察から協力を求められ、妊娠中のメリーが現場に呼び出されます。メリーは立ち入り禁止になっている殺害現場をルーシーと検分したあと、ドールとフロストと合流し、運転してきたSUVまで戻ると、フェアデアラグがロバートの使いだといってメリーを呼びにきます。

メリーが女王としてアンシーリーコートに君臨することがなくなった今、彼女を暗殺しようというグループはいないはずですが、ドールとフロストは最低2名の近衛兵でメリーの警備を固めています。

フェアデアラグはメリーのことをスールアのメレディス女王と呼び、確かにアンシーリーコートの王冠は彼女の頭上からは消えてしまったもののスールアの王ショルトを配偶者として、メリーがスールアの女王として戴冠された事実はあるため、考慮に値すると内心考えます。

殺人事件の犯人がのこのこ出てきてくれたなら、これほど簡単なことはないけれど、そういうことはありえないだろうと思いながら、フェアデアラグに案内されてロバートのところにいくと、事件の目撃者のフェイに引き合わされます。

事件の目撃者らしいフェイのビタースイート(植物のツルウメモドキ)はトンボの羽をもつ小さな女性ですが、知り合いもしくは友人たちが妖精の格好やふりをする人間に殺された場面をみていたためか、他の理由からか興奮してヒステリーを起こしています。なだめようとしたロバートやドールを魔法で跳ね飛ばしたりしましたが、もともと人間界にいることで彼女の存在は彼女自身の魔法によってのみ支えられているので、自分の魔法やエネルギーを放出しすぎてしまうとこの世から消えてしまうようです。ロバートはアリスという秘書が気を利かせてお菓子を持ってきたので、彼女に冷たいアイスケーキを食べさせようとします。

メリーはルーシーに事件の証人がみつかったことを電話で連絡しますが、ビタースイートは儚い存在で警察署など鉄でできた建物などに連れていかれただけで消滅してしまうため、交渉していまいる場所まで来てもらうことにします。またビタースイートは犯人に狙われる可能性もあるので、警官の応援も頼みます。

メリーは怯えるビタースイートをなだめるために、近衛兵たちとその場にとどまりますが、警察官が到着すると、また興奮がエスカレートしてきたため、女王としてあなたに命じます、この部屋にいる人たちを傷つけてはなりません、と。それでもビタースイートはおさまりませんでしたが、そこにメリーが人間社会で身分を明かす前にはロサンジェルスで一番地位が尊重されていたジルダという人間界での妖精の名付け親のような存在の女性が登場し、彼女が来たことを知るとビタースイートの興奮は治まったようです。

ジルダは自分自身を女王だと名乗り、メリーを無視してフロストとドールに自分のところになぜ挨拶に来ないのかと尋ねますが、ジルダが相手の心を自分に惹きつける魔法はフロストやドール、メリーには効きませんでした。彼女がビタースイートを手なずけたのをみて、以前よりも彼女の魔力が増していることも感じ、メリーは自分をレイプしようとした魔術師や以前人間の崇拝者を持っていた今はもういないシーのことを思い出します。あの時、魔術師はひとり死んだものの、背後には共犯者がいた気がする。もしかして今回の犯人と関係ないだろうか、またひょっとしてジルダは人間の崇拝力ではなく、フェイから直接魔法を吸い取って自分の魔力にしているのではないか、ビタースイートを警官のいるその場から連れ去ろうとするのは自分の悪事をばらされないようにではないかと疑います。

メリーはジルダの無礼さを非難し、決闘に値する罪だと言いますが、その場が紛糾してくると、ドールとフロストがメリーを強引にその場から連れ出します。メリーは自分の仕事が危険だからといってその場から連れ出すことはできないと言いますが、ドールが激怒します。アンシーリーコートの未来ともいえる子供たちをメリーは妊娠しているにもかかわらず、事件にかかわるゴタゴタで大切な子供たちの命を危険にさらしてもよいのかと。メリーは涙をこぼし、ドールは泣くなんて卑怯ですと怒りますが、ホルモンで涙もろくなっているせいか、涙がとまりません。

道路にいる3人は目立ってしまいます。通りすがりの人に写真撮ってもいいですかなどと言われているうちにパパラッチに見つかってしまい、大騒ぎになってきて、しょうがなくて個人商店に駆け込み、籠城します。偶然にもそのお店はアンシーリーコートの料理人マギーメイのいとこのマチルダが家族で経営していて、つまりメリー自身にとっても祖母方の遠い親戚がやっているお店で、食い悪阻のメリーはローストビーフを出してもらい、妊娠でか、その日の騒ぎだかでやたらに重く感じる身体を少しだけ休ませてもらいます。

休んでいる間にも、店の窓から中を覗き込もうとするパパラッチや野次馬たちの量はひどくなってきます。ルーシーが店にやってきて、メリーがひとまず店の中で安全にしていることにホッとしています。メリーは彼女と買い物に行くことはなくても、4年間の人間界での生活で彼女は友達になっていたんだなと心配顔の彼女をみてそう思います。

ルーシーはビタースイートが消えてしまったと部下から報告を受け、頭を抱えています。フロストはビタースイートは何の種類の植物のフェイなのか、それがわかればその植物に愛着するだろうから見つかりやすいだろうと助言します。またドールはジルダがたぶん知っているだろうが、もしも非協力的な態度だったら、メリーならもっと自分の民のことを思いやるだろうと彼女に言ってやれば、植物の種類くらいは教えてくれるはずだと助言します。

ルーシーは毎日他人を助けているばかりで、一回くらいは助けてもらいたいわ、私の白馬の王子さまはどこにいるの? 待っているのにとぼやくと、メリーは私は自分は助けてもらったことも助けたこともあるけど、自分が助ける立場にいるほうがいいに決まってる、間違いないと断言します。ドールとフロストは、自分たちがメリーを助けたわけではなく、メリーのほうが自分たちの暗い運命から救ってくれたのだと話すと、ルーシーはメリーがむしろ白馬の王女さまってことねと言い、二人は同意します。

外の騒ぎが大きくなり、とうとう店の窓ガラスが割れて、人の波が店の中に飛び込んできました。メリーは無事でしたが、救急車が呼ばれ、ルーシーがメリー救出のために飛んできます。ひとまずメリーは捜査からは解放され、午後は自由にしていいということで、帰宅することになります。出口は一つのため、ルーシーに頼んで車までの護衛を二人の警察官に頼み、フラッシュと質問の嵐の中、メリーはドールとフロストにかばわれ、人をかきわけながら進みます。

興奮と騒ぎもピークになっていたはずが、突然人間たちの間に恐怖が広がってきました。フェアデアラグが自身の魔法を使って人間に恐怖を与え、ある程度メリーのまわりを人払いしてくれます。メリーはこの手助けのお礼として何を求めるのと聞きます。彼は長い間、自分たちは名前のない存在でいて、自分たちの種族の女性は殺され、いくら長命の種族といっても滅びゆくことは間違いない。妖精の丘と女神に戴冠されたスールアの女王として、自分たちに名前をつけ、力を取り戻させてほしいと頼みます。

ゴブリンのレッドキャップは戦争の種族ですが、フェアデアラグは恐怖や狂気の種族のようです。ドールは彼らに力を取り戻させるのはよくないと強く反対します。過去の経緯を知りたがるメリーですが、ここでは話せないとドールは口をつぐみ、ひとまずメリーは帰宅することにします。

テレビでメリーがいる店の窓ガラスが割れたことが放映されて、家に残っていた近衛兵たちは心配していたようです。家に帰宅するとリースが出てきて、メリーが無事な様子をみて抱きしめます。またゲイレンや治療師のハーフウィンも心配して、迎えに出てきました。妖精界から追放されれば力が薄まるのが普通なはずなのに、なぜか人間界で力が強まっているように思われるゲイレン。メリーも不思議に思っています。

家のなかに入ると、台所が大騒ぎです。ゲイレンがメリーを迎えに出て行ってしまい、アマテオンとアデアが噴いた鍋や焦げ付き始めたオーブンの前で右往左往しています。ゲイレンはしょっちゅう人間界に出入りしていましたが、アマテオンやアデアはめったに人間界には出かけておらず、近代的な設備には慣れていないようです。ゲイレンが台所に秩序を取り戻しはじめるとハーフウィンが静かに手伝っていました。アマテオンとアデアにはバーベキュー用のステーキを庭のグリルで焼いて欲しいとゲイレンは頼み、彼らは引き受けます。彼らのように積極的に新しいものに慣れようとしている近衛兵たちは楽しそうに過ごしていますが、屋敷の壁から先に出ようとはしないもの、特に双子の父親でもあるミストラルは問題になるかもしれないとメリーは考えています。

ドールとフロストは、海のそばにいるバリンサスのところへ報告か、相談に行っています。自然と周りのものが相談しにいき、尊敬される様子をみて、父の親友だったというだけではなく、メリーはオンディーアイスが見ていたもの、バリンサスの存在の大きさそして王座を脅かす脅威を初めて感じます。リースは今なら彼が力をつけていくのを止められるとメリーにアドバイスしますが、メリーはすぐに手をうつつもりはないようです。

メリーがリースといると、キャスウィンが上の階から降りてきて、強くメリーのことを抱きしめます。ニュースで彼女のことをみて強い不安に駆られたようです。彼はアンシーリーコートの貴族で、メリーの支持者でもなく立場を曖昧にしていたようですが、近衛兵でもなかったためにオンディーアイスに自分のベッドに来るように命令されて断ったところ、メリーを動揺させるためだけにベッドで死ぬほど拷問され、シーのため傷は治ったようですが、心を壊されてしまったようです。ある時マントで身分と顔を隠した女性が彼を連れてメリーのところに現れました。メリーは何をしてあげられるのかわかりませんでしたが、引き受けることにしました。ウィンはメリーにもしものことがあったらと言い募ります。ドールとフロストがやってきて、ガラスが割れたとしても、自分たちがそばにいたから彼女のことは身体を覆ってかばったし、無傷だった、大丈夫だといっても納得せず、興奮がつのります。メリーがそこの店は親せきのマチルダのお店だから味方がいたのと言っても、ブラウニーが役にたつとは思えないと失言してしまいます。メリーは気にしていないと言いますが、本人は床にひれ伏し、許しを懇願し、メリーの言葉も聞こえなくなり、ゲイレンが慰めようとしても狂乱状態になってしまいます。

メリーが女神に助けを求めると、薔薇の香りが漂ってきます。ドールとフロストは何かあったらメリーを守れるようにそばに控えていますが、ウィンのそばにはゲイレンがいて、メリーがゲイレンと手をつなぎ、ウィンの腕の素肌の部分に触れると、魔法が働き、ウィンはゲイレンのことが目に入るようになり、落ち着き始めました。

その夜は、ウィンとゲイレン、リースと一緒にメリーは寝室で休みましたが、奇妙な夢を見ます。黒い馬車が戦車になって戦場を動いています。大砲が飛び交っています。先日の戦いでメリーと一緒に戦った人間の血族の一人がいつのまにか戦車に乗っていて、女神に助けを祈ったとメリーに話します。メリーは戦車に彼らを無事に戦場から出してと命令し、気が付くと元の寝室にいてリースが自分を見守っていました。

リースはメリーが姿を消した瞬間はなかったと証言するものの、メリーの顔には人間の血や汚れがついていたため、そんな魔力を誰かが持っていたとは聞いたことがないけれど、夢を通して自分の崇拝者を助けにいくことができる能力が生まれたのか、何が起こっているのか確認しようとリースが言って、探偵事務所に頼んで科学捜査してもらおうと残留物を採取します。リースとメリーがお茶を飲んでいても、誰も他の近衛兵が起きてこないのは奇妙です。女神がまだ御業をすべてなしえていないのかもとメリーは考え、海と人間界のはざまである海辺が妖精界には一番近いだろうということで、海辺にリースをいざないます。

波に洗われながら愛を交わし、二人の力強い魔法で何かが生まれました。リースは、新しい妖精の丘が生まれた、それを感じると。明日になったら見に行ってみようと思うが、妖精の丘にまつわるほかの出来事と同じように、昔からあるようにみんなの記憶が書き換えられ、街にとけこんでいるだろうと話します。そしてメリーは上級女王なのだと。

部屋に戻りシャワーで海水を流していると、警備の当番だったアイヴィーとブリーが武器を手に飛び込んできて、一瞬のうちにリースの剣に首を狙われ、銃でも狙いをつけられます。自分たちが魔法による眠りにかかっていたことがわかったので、メリーが殺されているか、誘拐されているんではないかと思い部屋に飛び込んできたようです。なぜか女神はこの二人だけ魔法の眠りを解いたようです。本来だったら罰に値する行為だが、女神による眠りだったのだから、誰も抵抗できなかっただろうとリースは言い、武器を下します。アイヴィーはメリーから目が離せない様子です。

新たに加わった近衛兵たちは禁欲を保っています。メリーが、自分には6人の伴侶がいるのだから、女性の近衛兵のなかから恋人を見つけるなり、友情をはぐくむなり、自由にしてと言ったはずですが、オンディーアイスも昔は為政者としてちゃんとしていた時もあったので、メリーが今後おかしくならないか心配で、自由に行動するのが怖いようです。メリーの叔母も、おじも、いとこも、祖父も性格異常者のため、将来絶対にそうならないとも言い切れないことに気が付き、自分でもその不安をぬぐうことが難しいと言います。オンディーアイスは独占欲、嫉妬心が強すぎ、怒りに触れると拷問され、一度でも恋人になった人物は二度と呼ばなくても他の恋人は許さなかったそうです。そのためメリーは今夜自分と寝て、明日は近衛兵の違う誰かと寝て、何もなければ安心できるんじゃないかしらと提案し、アイヴィーは貴女のことが好きになりましたと言って、3人でカウチのある別の居間に移動します。

アイビーとメリーが情をかわしていると、メリーはいつの間にかツタに縛り上げられていることに気付きます。身動きしようとすると、締め付けてきて、生きているようです。アイビーの消えていた能力が戻ってきたようです。またブリーと情を交わすと、部屋に桜の木が生えて、花が咲き始めました。ブリーは桜の木のシーだったようです。

メリーがフロストとドールと一緒に眠っていると、探偵事務所所長のジェレミーから携帯に電話があり、またフェイの殺人があったとのこと。メリーが来ると騒ぎになる可能性があるので、ひとまずルーシーかジェレミーのほうで状況を確認して、それからメリーを呼ぶとのこと。ドールとフロストは顔が売れすぎているのと自分の魅力を隠すような魔力を持っていないため、違う近衛兵に護衛させてほしいと言われます。メリーは一人はショルトが適任だろうと考えます。

誰を連れていくかということを、みんなで待ち時間に話し合います。ケルの元近衛兵だった女性2人をつけたらどうかという案が出ますが、ドールが他の事ならともかく、メリーの命を預けられるほど信用できないと言い、バリンサスは後から参加したものたちは信用されていなかったり、手持無沙汰でいることで、古いメンバーたちとの間に心理的な溝ができてしまっていると指摘します。

バリンサスはメリーが禁欲の掟を解いたことを知りますが、さらに女神にアンシーリーコートの女王として戴冠されたのは本当なのか、ドール自身も王冠を授けられたのかとメリーに確認し、なぜ元々シーではない劣る存在のキリングフロスト一人の命と、アンシーリーコート全体の正統な女王としての地位を引き換えることができたのか、とフロストを責めます。ドールとメリーは、フロスト自身は判断できる状態ではなく、あくまでも自分たちの自由な意思で判断したことだと話します。やりとりのなかで、メリーはバリンサスが単に父エスス王子の親友だっただけでなく、恋人でもあったのではないか、オンディーアイスは権力からバリンサスを遠ざけるだけでなく、エスス王子へのねじれた嫉妬心もあったのではないかと想像します。そしてドールとフロストの密な関係をうらやんでいるのではないかと考えますが、バリンサス自身はメリーと関係を持って昔の力を取り戻していく王配たちがうらやましいと認めます。

ショルトが到着し、メリーに微笑みかけますが、ショルトとバリンサス、リースとバリンサスも一触即発の状態です。その場の雰囲気をなだめようとゲイレンが誰も気が付かない種類の魔法をかけ、バリンサスも受け入れるように見えましたが、違う部屋から悲鳴が聞こえてきて、よい雰囲気が断ち切られてしまいました。

ゲイレンはメリーの護衛に残り、あとのメンバーは悲鳴の聞こえてきたほうへ飛び出していきます。悲鳴は女性の近衛兵のひとりで、アイビーが彼女をベッドに連れて行こうと抱き上げたら、ケルの拷問のことが蘇ってしまい、パニックで悲鳴を上げたようです。ハーフウィンが彼女を慰めていますが、ケルはベッドに女性の近衛兵の身体を投げ込んで、拷問を始めたんだとか。

バリンサスに魔法をかけたことは古いシーにしてみると侮辱で、ゲイレンを壁に激突させます。そして同じことをやったら、海の底で溺死させることはできなくても、底につなぎ止め、肺は水の重みで痛み、永遠に苦しませてやると脅します。

メリーは自分が昔知っていた人物とは全く違ってしまったように思えますが、リースの警告も響いてきました。他者を脅して命を脅かされる決闘をしなくてよいのは王者だけ。バリンサスはすでに王として振舞っています。

バリンサスはメリーのことは絶対に傷つけないと言いますが、メリーは自分が大切に思っている子供の父親やメンバーを傷つけられたらメリー自身が傷つくということに気が付いている? と尋ねます。女王の地位よりフロストの命を優先したことで、見くびっているんではない? と。女性と愛するもののあいだに立ちはだかってはならないとよく言うけれど、もしも愛するものが脅かされたら、常夏の国を動かしてでも、自分のものは守りますと宣言します。バリンサスは自分の名誉を汚されても自衛してはならないのかと尋ねますが、ここで問題なのは私の名誉で、ここは私の宮廷です。気に入らないならアンシーリーコートに戻りなさい。ただしオンディーアイスは一人息子を失った悲しみと、自分の好みではない妖精の丘を、犠牲者の血でまみれさせれば元通りに戻せると考えているみたいだけれどと警告します。そして自分は、エスス王子やケル王子のように血や肉のハンドパワーを一部持っているだけではなく、フルパワーを備えている、また王配を脅かしたら命はない、と脅します。

ジェレミーから連絡があり殺人現場に呼ばれたため、メリーは女性の近衛兵をひとりと、リース、ゲイレン、ショルトを連れて出ることにします。そしてバリンサスには本宅のほうに戻るように、と命令します。バリンサスは海辺の別荘のほうが好ましいのですがと抵抗しますが、海のそばにいることで傲慢さが増しているように思えるから、酔いを醒ましなさいと告げ、「はい、陛下」とバリンサスは受け入れます。自分が思っていたよりもオンディーアイスに似ているのかもしれないと嫌な気分になるメリー。

メリーは近衛兵たちを現場に連れていきますが、途中でジュリアンと行きあいます。以前は同じ妖精や不思議な現象を担当するライバル探偵事務所で働いていましたが、ネームレスの事件で多くの所員を失って、いまではメリーの所属するグレイ探偵事務所と合併し、グレイ・ハート探偵事務所となっているようです。ジュリアンは双子で、フレンドリーなタイプ、もう一人はジョーダンといってお堅いタイプで、二人とも超能力者です。ジョーダンは先に現場で検分しているようです。メリーはジュリアンに挨拶すると、どこか様子がおかしいため話を聞きます。ネームレスの事件でジュリアンの恋人アダムの弟が殺害され、恋人が悲しみに浸りすぎて自分のことを顧みなくなってしまって寂しいと訴えてきます。メリーは元婚約者との酷い別れを経験し、さらにシーの恋人にも数年間触れられず辛かった時期のことを忘れておらず、できることはしてあげたいと思っていて、ジュリアンのことを夕食に招待します。恋人としてということではなく、友人として彼を抱きしめてあげられるし、恋人もメリーが相手なら浮気したと誤解されないからです。

現場の入口ではIDチェックがあり、探偵免許を持っていない近衛兵はホールで待たされることになります。被害者は二人。女性が人工の暖炉の前で亡くなっています。またもう一人は夫らしき人物で寝室で殺されていました。このポーズをみて、メリーは昔読んでもらったブラウニーがでてくる絵本を思い出します。おそらくその挿絵を参考にそのポーズを取らせたのだろうと考えています。被害者は鼻や唇をけずりとられていて、人間をブラウニーらしくみせるために死体が演出されているのかとメリーはみてとりますが、リースが被害者の顔だけに注目しないでほしいと助言します。腕や足などをみると、彼女は人間ではなくブラウニーのようです。外科手術をして人間らしい外見をしていたロバートなどの例もあり、この被害者ももともとブラウニーで外科手術をしたのか、もしくは混血なのか、ルーシーの表面的な調査では人間として暮らしていたと出たようですが、もう少し突っ込んだ人物調査をするよう指示が出されます。

メリーがジュリアンを慰めていた様子をみた記者が、ひょっとしたらメリーではないかと気が付き、表に記者があつまり騒ぎになってきました。ひとまずメリーはその場を去ることにしますが、ジョーダンの具合が悪くなってしまったようなので帰るなら彼を途中まで乗せて行ってほしいとジュリアンに頼まれ、引き受けます。ジョーダンは想像よりも具合が悪そうで、ゲイレンが支えて外に出てきますが、駆け付けてきていた救急隊員が引き受けて対応してくれます。ジョーダンは現場の残留思念から読み取れたことをメリーとリースに伝えたいと、台車に乗せられつつ、リースのシャツをつかみながら話してくれます。被害者の女性はものすごく怯えていたということ、羽で飛べることに強いあこがれを持っていたこと、男性は女性のことをすごく愛していて、自分が被害にあうことよりも彼女のことを心配していたこと、先に女性の方が殺されてしまったこと、そして犯人はたぶん女性と男性の二人組で彼らを殺すことで歓びを得ていたと話して、気絶してしまいます。

移動する車のなかからルーシーにジョーダンから聞いたことを連絡します。巨人のルーサーが応援に来てくれて車に同乗しています。女性の近衛兵のカサドゥアとサラエドがショルトに、というかナイトフライヤーに対して蔑視的発言をしたため、メリーはショルトに触れて慰めつつ、彼女たちをとがめだてすると、ケルが女性の近衛兵たちに対して、下腹部に針がある皇族のナイトフライヤーを使って性的に拷問していたと話し、彼らに恐怖を感じていることがわかります。ショルトは二度と同じことがおこらないようその人物を殺害したからもうそういうことは起こらないだろうと話すと、女性の近衛兵たちはあなたに借りができました、でもそのことは同僚だったドグラマエラには話しにくい、ケルはもう二度とナイトフライヤーたちにそういうことはさせないという約束で彼女にしたくないことをさせていたからと。二人は嗚咽して、もう私には耐えられないと、もう自分という存在を消してしまいたいと思っていましたと、いま王女とここに居られて本当に幸せですと話します。ルーサーはこの席からだと君のことを抱きしめられるのは自分だけだけれど、触ることを許してもらえるだろうかとおずおずと優しく申し出て、サラエドは抱擁に身を任せ、そのままずっと家まで抱かれていました。

帰宅すると、ニッカと妊娠しているビッディ、それにデミフェイのロイヤルやペッパー、そして女神が再度人間界でも現れてからまた姿を現した妖精の犬たちがおかえりなさいと出てきました。

キットーもメリーとの再会を喜び、リラックスしたかったメリーは主張しないキットーとの熱い時間を楽しみます。

ジルダに事情を聞きに行った警官が、彼女の魔法の杖に触ったとたん、昏倒してしまったと連絡が入ります。シーの魔法の遺物に詳しい高齢のシーをよこしてほしいということで、メリーと共にフロスト、ドール、リース、バリンサスが魔法捜査班のラボに向かいます。

品物は見たところ魔法のオーラが揺らめいていて、シーの作った杖なのではないかという印象でしたが、バリンサスが違うと断じます。なぜなのかとメリーの上司でもあり、トロールでもあるジェレミーが尋ねると、バリンサスはトロールを下級の生き物とみなし、答えようとせず、メリーが怒りで爆発します。

貴方はジェレミーよりも私にとって価値がない、何故なら私は100人をくだらない部下たちを養っていかなくてはならないし、メイヴリードがヨーロッパから帰還したら屋敷も返還しなくてはならない。あなたが食べたり、着たりする洋服を買ったりするために稼がなくてはならなくて、ジェイミーは雇ってくれている、他の近衛兵たちも護衛などの任務で自分に協力してくれている。

バリンサスが、メリーがリースと作った新しい妖精の丘に移住したらよいではないかと口答えしますが、妖精の丘とはいってもアパートメントのような状態で、野性の魔法が生きていて、ドアをあけるとどこに繋がるかわからない、しばらく様子をみないと、どう発展していくのか、魔法が落ち着くのかもわからず、この状態ではみんなを移住させられる状態ではないということです。またメーヴリードの屋敷の扉からシーリーコートの王がメリーを誘拐したこともあって、完全に安全というわけでもないのです。

バリンサスは自分にそんなことを期待されていたとは思わなかったとショックを受けたようですが、謝らない代わりにジェレミーになぜシーの創作物ではないと思うのか説明します。どうやら杖には作り手のシンボルが感じられ、それは昔シーを崇拝した人間が魔法を宿すために自分の身体にそのシンボルを入れ墨したようなもので、杖を触った人物から魔力を吸い取るものではないかと。メリーが強い疲れを感じて椅子に座っていましたが、突然その場に吐いてしまいました。どうやら悪阻が始まったようです。

メリーの体調第一で、帰宅する一行ですが、悪阻をモーニングシックネスというけど、私はイブニングシックネスとメリーがぼやくと、ドールが人によって違うようだと助言します。妊娠した人を知っているの?と聞くと、妻がいた、と爆弾発言です。子供もいて、もう亡くなったと言われ、メリーは返す言葉がありません。近衛兵のなかで結婚していなかったのはフロストくらいで、それでもローズという恋人はいたし、女の子がいたそうです。メリーは自分は不死ではないし、100年後には、貴方たちは近代的な乗り物で私たちの子供に死んでしまった私の思い出話をしているのかしら、と話して辛くなりますが、隣の運転席にいたリースが黙って手を握ってくれます。

帰宅すると、みんなメリーを心配して大騒ぎで、ゲイレンはメリーを抱き上げ、夕食を食べに来ていたジュリアンも心配して付き添ってくれますが、吐いてしまった状況を聞いて笑いをこらえるのに苦労しています。ミストラルが来ていて、ニサーヴェン女王が今夜血をくれなければ同盟は破棄だと主張しているので、鏡で彼女を説得しようとしているとゲイレンが報告します。キットーによれば、クーラグもなんとか言い訳をみつけて同盟を破棄しようとしていて、どうやら新しいアンシーリーコートの王座が誰かによって占められたら、自分にとってより有利に動けるように、メリーとの関係を清算したいと思っているようです。おそらく狂乱のオンディーアイスによってアンシーリーはひどいことになっているのだろうけれど、私はケルを殺さないという選択肢はなかった。アンシーリーを見捨てるつもりはなかったけれど、平和に暮らしたいと思ったとリースに話します。リースはもしもケルが生きていたら、自分たちは全員殺されていただろうし、君が彼を殺せるくらい強力なハンドパワーを持っていて本当によかったと返します。

ニサーヴェン女王に同盟破棄の名目を作らせないために、メリーはロイヤルを呼び、彼に血を与えることにしますが、痛みを与えないために魔法を使ってもよいですか?と問われ、許可を与えると女神の薔薇の花びらがベッドにふりしきり、いつのまにかロイヤルは普通の大きさの男性となっています。二人は大きな魔法に包まれ、ロイヤルはメリーの中に入ってもよいか尋ね、メリーは受け入れます。

女神の恵みが現れたことで、その晩はメリーはロイヤルをそばに置くことにしました。本来ならメリーのそばにいなかったミストラルの番でしたが、独占欲が強くデミフェイをやや下にみている彼は希望しませんでした。

またもやルーシーから殺人事件の連絡が入り、今度はデミフェイが20人ほど殺されているとのことです。メリーは近衛兵たちと駆け付けます。デミフェイは小さくてか弱く見えるかもしれないけれど、実際にはシーのなかで一番グラマーに優れていて、一人二人を押さえつけようとしても容易ではないのに、標本箱に昆虫を留めるような細いピンで胴をひとつきにされ、死体はオブジェのようにアーチ状に留めつけられていました。現場の状況から、おそらく力のあるデミフェイが一度にやったことではないかとメリーは推測しします。ルーシーは連続殺人犯がなかなか見つからないことで、上司と、それに一般からの突き上げが酷いらしく、メリーに当たっています。

つわりで体調もすぐれず、仕事をしたい気分ではないものの、事務所で仕事をするメリーを訪ねてきた人物がいます。フェラルと呼ばれているロバートのやっている集会所のようなところでメリーが見かけて、シーの崇拝者の事件のときに首謀者側にいたように思われたドネイルです。今回のデミフェイ殺人事件でも重要参考人として警察に探されていますが、いままで見つからないでいました。

信じてもらえないかもしれないけれど、魔法にか関しては警察に所属する魔術師よりはメリーのほうが知識が豊富だろうから自分のことをわかってもらえると考えて話をしにきたそうです。彼の耳は妖精に見せかけるために整形でとがっていますが、人間です。幼いころから妖精に憧れる気持ちが強く、妖精中毒と呼ばれる状態のようです。確かに、メリー自身が関係した事件の時は自分もグループにいたけれど、他人から魔法やパワーを奪おうとか仲間同士で話していたものの、実際に仲間がしでかしてしまったのをみて怖くなって、彼らとの関係は絶ったそうです。なぜ魔法の杖で魔力を集めているのかというと、メンバーのなかに強力な魔術師とその恋人でデミフェイがいて、今のままだと体の大きさが違いすぎて愛が交わせないためデミフェイの身体を大きくできるくらいの魔力を集めたい、普通の恋人同士になりたいということと、そのデミフェイが他人の痛みが好きだということ、また犠牲者はデミフェイが嫌っていた人物たちだということを話してくれます。デミフェイの名はビタースイートでした。ただし、ジキルとハイドのような二重性人格者のようで、痛みが好きで残酷なのはビター、普通の人格なのはスイートということのようです。

ロイヤルは女神の魔法で、自在に身体を大きくできるようになり、それは強い魔法のなせる業ということもあって周囲からうらやまれているそうです。また他のデミフェイたちもメリーに触ったら、自分にもその魔力が身につくのではないかと、デミフェイ達がメリーに少しでも触ろうと、わっと寄ってきます。
デミフェイの身体を大きくできる魔法の力を得たいということがドネイルの話からわかったため、連続殺人の動機のひとつが、たぶんメリーがデミフェイを大きくできることが彼らの餌になるかも?とメリーが思いつき、ゲイレンが強く反対するものの、昔のリーダーは戦闘では自分自身が先頭に立っていた。この頃の王族では見られなかった素質だがとリースがメリーの味方をします。

フェラルでロイヤルを見せびらかし、今までにも増して警備を増やしてメリーたちは攻撃を待ちますが、意外なところに攻撃を受けました。ジュリアンが殺人犯カップルに攫われ、犯人から指定の場所まで来るように、警察に連絡したらジュリアンの命はない、という脅迫がきたのです。どうやら犯行現場近くでジュリアンをながく慰めていたメリーの姿をみて、さらには夕食を取りに来たあとでジュリアンは近衛兵たちに抱きしめられて送ってもらって朝帰りした様子も観察されていて、メリーの恋人のひとりになったと犯人に勘違いされたようです。犯人と交渉してボディガード二人は連れて行っていいことになりますが、ドールとフロストは駄目だという指示がきます。

バリンサスがエスス王子の親友として、メリーの部下として自分も役に立てることを証明したい、と護衛の1名に立候補します。自分は海の神であり、海を毒したり、海と戦おうとしても難しい、それゆえにシーとしてはこのメンバーの中では一番傷つきにくいと言い、ドールも承認します。ドール自身は自分が希望するだけ影に同化することができ、相手にも気づかれることはないので、同じくらい潜伏の能力のあるカサドゥアとウスナを連れて行くと言います。リースは近衛兵では3番手で、銃の使い手でもあるので立候補し、認められます。また味方のデミフェイたちは、指定された屋敷のそばの草花や昆虫に擬態できるものは擬態して、現地を調査することになります。ショルトはゴブリンのレッドキャップを連れてきて待機させます。彼らには魔力がきかず、人間の想像を超える力を発揮して、物理的に壁をぶち破り、新しい入口を作ってしまいます。警察に連絡するかどうかという話し合いがメリーと近衛兵たちの間でもたれますが、なんとかジュリアンを生きて連れ戻し、殺人犯たちは殺害するという目的を考えると連絡できないという結論になります。

メリーは戦闘前に一人ひとりと別れの挨拶をして、まずはドールが偵察に出掛けます。魔法が破れるようならこっそりと破り、ジュリアンを助け出すことになっていますが、警報を発してしまう可能性がある場合はバリンサスが到着時に魔法を破り、タイミングをあわせてドールたちがジュリアンを救出し、バリンサスやリースが犯人たちを制圧するという手はずになっています。

メリーたちが現場に着くと、まだ魔法は解除されていないことがわかります。護衛達がメリーを背後に置いてリースが呼び出しベルを押します。出てきてきたらしい人物に王女は来ていないのか?と言われ、リースの肩越しにメリーは手をひらひらさせ、屋敷内に入ることになります。ビタースイートは別の場所でジュリアンのそばにいると犯人がいい、ビタースイートを大きくしてくれと言います。バリンサスが魔力全開にすると、血まみれの剣をもったビタースイートが階上から飛んできます。明らかに様子がおかしいため、もう気がふれてしまったのかと心配しつつ、ビタースイート、あなたを大きくしてあげられたらと思ってここまで来たわよ、とメリーが声を掛けます。

正気に返ったビタースイートは、剣を手から取り落とし、私は何をしてしまったの!?と取り乱します。自分の中に自分ではない誰かがいて自分の本意ではないことをやっていることは知っていると話します。彼女からは敵意がなくなったかに見えましたが、「お前の腹を裂いて赤ん坊たちを殺してやる」と言ってまた突如剣を手にしようとしたため、メリーはハンドパワーを呼び出し、彼女の腕に触れますが、剣で負傷させられ、バリンサスは彼女をかばい深手を負い、ビタースイートはドールとリースの武器で倒されて死に、恋人の魔術師も銃弾が当たって死んでいました。

ジュリアンは重体のようですが、命はとりとめるようで、メリーと共に病院に収容されたようです。伴侶のアダムが今回の事件で目を覚ましたようで、彼の命を救ってくれてありがとう、と近衛兵を介してメリーに伝言がありましたが、メリーは彼に対しては怒りを抑えきれないようです。

お見舞いに来てくれたルーシーにジルダは逮捕されるのかと聞くと、魔術師たちが捜査側の情報を得られたのは警察と契約していた魔術師だったからで、そのことだけでも大変な警察のイメージダウンになるため、さらに人間界の妖精のゴッドマザーであるジルダも逮捕するのは難しいとのことです。ルーシーは警察になぜ連絡しなかったのかと言いますが、メリーがもし警察に連絡したら、自分が現場に行くことは反対されて、ジュリアンは命を落とすことになっただろうからと説明します。ルーシーは公式の場では認められないけれど、その通りだと思うと話します。

ドールは、決定的な瞬間にメリーを守り切れず負傷させられてしまったことを謝ります。ビタースイートの動機として、ドールは彼女はバルコニーにいた自分と目があったため、その自分に背をむけてメリーに剣を振り上げたのは奇妙なので、本心では自殺したかったのではと言いますが、メリーはビターは私たちに一番痛みのダメージを与えたいと考え、赤ちゃんたちを傷つければ、私たちが一番傷つくと思って私を狙ったんだと思うというと、周りにいた近衛兵たちは静まり返ります。

メリーは夜も2名の護衛兵と一緒にいるようにというルールになったようです。ミストラルはメリーとの夜を誰かと共有することを渋りますが、バリンサスと夜一緒にすごすことは同意したようです。バリンサスはミストラルが現代に適応するのを助けているようです。ただしバリンサスとメリーが一線を越えたらリースやドールのように昔の力が蘇るのかわからず、彼を恋人にするか決断できないでいるようです。砂漠の夢は見ていませんが、メリーが戦場で助けたブレナンたちが挨拶に来たいと言っているようです。ルーサーはサラエドと友人付き合いを始めたようです。ジュリアンはアダムと一緒に、ある夜食事にきました。メーヴリードがヨーロッパから帰ってくるというので、メリーはたくさん仕事をしてたくさんお金を稼がないといけなくなりました。今回はジュリアンが不幸にも敵のターゲットになってしまいましたが、今回のことで自分が考える家族の範囲を考え直さなくてはならないと思うとドールが言い出しました。近衛兵のシーだけでなく、メリーが戦場で助けた妖精の血が混じる人間たち、探偵所の人たちも、と。(終)

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